教育課程の概要

人文社会科学研究科では、学生の多様な学びに柔軟に対応するために、学問分野の特徴を活かしたカリキュラムを敷き、次世代を担う人材を養成します。
法文学専攻では、専門科目を2単位科目として設定しています。これにより、着実かつ段階的に専門教育を行い、研究指導から修士論文へと繋げるコースワークを編成しています。
産業システム創成専攻では、専門科目を1単位科目として設定しています。また、企業や自治体から提供された課題に取り組むプロジェクト研究を設けることで、実践的な課題解決型の教育を行います。
さらに、専攻・コースを越えた学際的な科目履修(研究科基礎科目や他専攻他コースの科目履修等)や、キャリア形成科目の選択履修など、研究科全体としてコースワークを体系的に整えることで、学生のさまざまなニーズに応えられる教育課程を編成しています。

科目群の内容と履修系統図

人文社会科学研究科では、教育課程編成の基本的な考え方とその特色に沿って、「研究科基礎科目」、「専攻基礎科目」、「専門科目(講義系又は理論科目)」、「専門科目(演習系又は実践科目)」、「研究指導」、「キャリア形成科目」の6科目群を配置しています。

研究科基礎科目

この科目群では、人文社会科学における高度な汎用的能力を養うために、専門分野以外の知識を学際的に学修し、幅広い思考力を身につけます。「人文社会科学総合(法学)」「人文社会科学総合(人文学)」「人文社会科学総合(地域産業社会)」と「研究フィールド実践」があります。「研究フィールド実践」は、さまざまな研究領域の多様な知見を幅広く学ぶため、学内外で開催される学会やシンポジウム、各種セミナー、講演会に参加し、聴講レポートを作成する自己デザイン型の授業です。

専攻基礎科目

この科目群は、各専攻の学生が共通して身につけるべき、専攻分野の研究に不可欠となる基礎的な知識・技能を養います。
法文学専攻では、法学・政治学と人文学の基礎を学修する「法文学研究基礎」と「プロフェッショナル・リサーチ&ライティング」を設けています。ワークショップ型の口頭発表やグループワークを導入することによって、主体的にコミュニケーションを図る実践的な能力を身につけます。
産業システム創成専攻では、「定量分析基礎」「マネジメント基礎」「プロフェッショナル・リサーチ&ライティング」を設けています。情報化社会に必要不可欠なスキルとともに、課題解決のための定量分析力とマネジメント力を高めます。

専門科目(講義系又は理論科目)

この科目群は、講義を基本とするものの、学問分野の特質に応じて文献講読、研究発表と討論、調査とその分析など、柔軟な授業形態をとります。それぞれの専攻の教育特性に応じて、法文学専攻では専門科目(講義系)を2単位科目として、産業システム創成専攻では専門科目(理論科目)を1単位科目として開講します。

専門科目(演習系又は実践科目)

この科目群は、演習形式で行われるより実践的な科目です。法文学専攻の専門科目(演習系)は、「研究演習」と「プロジェクト演習」(法学コースのみ)で構成され、2単位科目として開講されます。産業システム創成専攻の専門科目(実践科目)は、「プロジェクト研究」と「産業システム創成演習」で構成され、1単位科目として開講します。

研究指導

この科目群は、修士論文の執筆に向けて2年次に履修する主指導教員担当の演習形式の科目です。法文学専攻では、「研究指導1」と「研究指導2」で構成され、2単位科目として開講します。産業システム創成専攻では、「産業システム創成研究指導」と「プロジェクト実践研究」で構成され、4単位科目として開講します。なお、「プロジェクト実践研究」は社会人特別選抜で入学した学生又は推薦入学特別選抜で入学した社会人学生のみ履修可能な科目です。

キャリア形成科目

この科目群は、大学院修了後の進路を見据えたキャリア形成のための科目です。法文学専攻では、「インターンシップ」を2単位科目として開講します。産業システム創成専攻では、「インターンシップ実践」「実践力育成特論」「リーダーシップ論」をそれぞれ1単位科目として開講します。